SDカード寿命チェッカ(1) 新商品開発企画

SDカードが一般に利用されるようになり結構な年月が経過している。これまで、コンパクトフラッシュ、スティックメモリなど、いろいろな規格が並立してきたが、最終的に生き残ったのはSDカードと言ってよいだろう。SDカードは容量増加に加えカードサイズについてもミニ、マイクロと規格の幅を広げてきている。

SDカードが、ビデオカメラの記憶メディアとして利用されているが、昨今のあおり運転事故などの注目によりドライブレコーダの普及が急激に進み、それとともにSDカードのトラブルも多く聞かれるようになっている。

ドライブレコーダは、映像をSDカードに保存するが、容量がいっぱいになると古いファイルから上書きしていく。車の運転をしている間はずっと記録されているため、タクシーなどでは長時間記録され続けることになる。

SDカードには書き換え可能回数に限界がある。それ以上、書き込もうとすると正しく書き込めない症状が発生する場合がある。一般には10万回などと言われているが、コンシューマ向けのものには1000回程度しか書けないものも実際には存在するようだ。

SDカードにデータを書き込む場合は、ブロック毎に消去してから書き込む。ブロック毎に書き込む回数に限界があるということ。他のブロックを使わず、特定のブロックだけに書込みを繰り返すと、そのブロックがダメになる。

規格に従って命令を正しく実行すればSDカード上のブロックをまんべんなく利用するが、規格に従わない命令で書き込むと、特定のブロックだけがダメになり、早期にSDカードが使えなくなるという状況に陥る場合がある。SDカードを利用する機器のSDカード制御ソフトには、規格に従わないものが多く存在するのが実態のようだ。

ドライブレコーダに関していえば、事故が起きたときに映像を確認しようとしたらSDカードがダメになっていて書き込めていないというトラブルが頻繁に発生していることが判明し問題視されている。

SDカードメーカには、SDカード自体にあとどれくらいの寿命があるかを判定する仕組みを搭載する動きがある。SMART情報といわれるものだ。SMARTというと、ハードディスクドライブのヘルス情報として普及しているが、似たような機能がSDカードにも搭載されていると考えればよい。

SMART情報を読み出す方法は標準化されておらず、メーカの独自仕様となっている。それらは非公開であり容易に利用することができない。しかし、メーカからすれば、利用できない情報を持っていても役に立たないため、SMART情報の読出し機器がないとアピールもできない。

今回は、某メーカが新規発売を目指す寿命情報付SDカードから寿命情報を読み出す装置の開発企画が立ち上がり、それを担当することになった。今後、数回に分けて、開発についてレポートする。ただし、守秘情報については開示が困難なのでその点はご理解いただきたい。

次回へ

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