不具合解析もあり、ようやく今日、設計したとおりに動くようになったので、まずは、鉛バッテリ2直をDCDCコンの入力につないで動作確認してみた。
すると、PWM幅の増加に応じて出力電圧が徐々に上昇するはずなのが、ある電圧を過ぎると脈流しているようなデータに。プログラムミスか、実際に脈流が発生しているのか確認するためにオシロで見ると、はたして実際に脈流が起きていることが確認できた。
やはり、入力電圧を50V以上で設計している回路に23Vの入力だと、制御系まわりに十分な電流が行き渡らず、電圧が安定しないのが原因と想定される。
設計通りのNexPowerを入力に入れて、ようやく想定通りの動作をするようになった模様。
そこで、詳細に分析するためにデータを取得した。このデータ記録がまた面倒で。DCDCコンにはデータ蓄積用のメモリなんて搭載していないし、外部への通信インタフェースも付いていない。その環境で、どうやってデータを取得したのか。LCDに値を表示させ、それをタブレットでビデオ録画し、PCで録画ファイルを一時停止しながら数値をExcelに転記し、グラフ化した次第。あぁ~めんど・・・
グラフを起こしてみたら、このような状況が確認できた。面白い現象が見受けられる。以下に整理する。
- 遅延時間は、PWMのデューティ比に応じて変化する
- PWM幅が増加の場合と減少の場合で遅延時間変化の傾向が異なる
- 再現性が高い
いずれにせよ、狙い撃ちで遅延時間を設定してロジックを組むことは得策ではないことが判明。きっと、電流を必要とする大きな負荷を接続すると、当然、遅延時間も変化を来すことが想定される。それならば、遅延時間が変化しても、その状況に追従できるロジックを構築しなければならない。
このじゃじゃ馬DCDCコンバータを適切に、最適に制御するには、まだまだ修行が必要そうだ。とにかく、先ずは「性格」「くせ」を十分理解しないと、振り落とされてしまいかねない。もう少し、性格把握に努めよう。