今回は150Ahの大きなバッテリを6台、8V×3台=24Vと3台を直列にして2セットを導入することになった。今までに開発している充放電を制御するインテリジェントバッテリコントローラは、放電最大10A、充電最大7Aのものであり、今回はそれを利用する。発電能力を考えればもう少し充電電流を高めたいのだが、電流を増やすにはインダクタを大型に変更せねばならず、現在の基板に搭載できなくなるため、今回は断念。今後の課題としておこう。
2セットを並列で利用する場合、片側が充電で他方が放電となると、蓄電池間で電力が回ってしまい不必要に蓄電池がサイクル充放電を繰り返し、劣化してしまう。そこで、蓄電池の電圧を常時監視し電圧が低い場合は優先的に充電し、高い場合は充電電流を抑制する機能を組み込んである。
この構成は、自宅のオフグリッドシステムと全く同じであり、充電制御部だけを今回利用する古河電池FVH150H-8に合わせて調整した。
さらに、DCバスと蓄電池の電圧を常時モニタ出来るように簡易モニタを設置するための回路を組み込んだ。中央の端子盤が簡易モニタを接続するための端子となっている。簡易モニタは、このように3つの電圧をデジタルで表示するようになっている。