震災以降、放射線をずいぶんと気にするようになった。雨水が垂れるところなど、局部的に線量が高いところをホットスポットとかいうようになった。
去年作って庭に設置した雨水タンクは、お手抜きしたので、容器がいっぱいになると、すみっちょからあふれた雨水が、したたり出てしまう。それが、芝生の上にたらたらと流れるものだから、もしかして、放射線量が高くなっているのではないかと、ずっと気になっていた。
ネットを探ってみると、手頃なガイガーカウンターキットがこれまたストロベリーリナックスの通販サイトで見つかったので、さっそくぽちっと購入してみた。
http://strawberry-linux.com/catalog/items?code=53001
キットなので、設計図どおり組立てれば誰でもできる代物。完成品も売っているが、2500円も高い。当然、自分で作る道を選ぶ。
キットの中身はこ~んな感じ。基板の上に部品をはんだ付けすれば簡単に出来上がる。ただし、ケースはないので、自前で何とかしなければならない。
こいつが、放射線を検知するガイガー・ミュラー管。キットの価格の半分以上する高額部品。日本では製造されていないので、Made in U.S.A なんて代物。α、β、γ線をすべて検知することができる優れもの。
放射線の検出原理は以下のサイトなどが参考になる。
そして完成。丁寧に作業しても、2時間ぐらいの工程。
ミュラー管の窓は雲母でできていて、薄くてとても壊れやすいので、取扱は厳重注意。
さっそく、測定。
雨水タンクから芝生にあふれた水が滴るあたりを測定してみると、0.1~0.2μSvというところ。新聞に毎日出ている神奈川の放射線量は、0.05μSvなのだが、どうもビルの屋上のよ うな高いところで測定しており地上近くよりも低く出るという。それと比べて、まあ、妥当な数字ではないだろうか。周辺と比較しても、特別に高いところがあるわけではなかった。
ニュースで、被災地の線量を測定をしている高精度な測定装置ではないので、値的にはまあ、あまりあてにならないかもしれないが、日々の変化で高くなるのか、低くなるのかという傾向の変化ぐらいには使えるだろう。
放射線が飛込んできた数をカウントするシンプルな構造なので、強さがわかるわけではない。μSv表示もできるけど、セシウム137相当に換算していると言うことであり、あくまでも参考値。
電池でも動くので、少し持って歩いて、近所の様子でも測っておこうかしら。あんまり怪しげな動きすると、通報されちゃうので、気をつけよう。
せっかく作ったものを独り占めするのももったいないので、このキットを保有する方々が測定結果を公開しているサイトに登録してみた。
個人でガイガーカウンター情報を提供しているGEIGERMAPサイト