3Dプリンタはベッド(創造物ができる台)の上に溶けたプラスチックを細い管から出して積み重ねていく仕組み。一番最初の層はベッドに直接くっつくことになるのだが、これがうまく付かないとその上に積み重ねていくこともうまくできずに失敗してしまう。
スティックのりや液体のりなど先人が様々なもので試している。付属品にもスティックのりがあったので、使ってみたがベッドが熱くなるとパリパリになって接着力が弱くなりうまく定着させることができなかった。
そんな中、知人よりケープが良いという情報をゲット。ケープって何?と調べてみると、髪の毛の固定剤の商品名のようだ。各種ある中で花王のスーパーハードが良いというので早速入手して試してみた。
スプレーであり、ベッド以外の場所に飛び散っては可動部分に悪影響があるので何とかしなければならない。そこで、いろいろなものを試してみた。最初はイチゴパックのようなものの端に穴をあけてそこからスプレーを噴射させてみたら、パックの深さがあまりないのでスプレーがあまり広がらず局所的に厚くなりすぎて失敗。
もう少し噴射口からベッドまでの距離が取れるものとしてメガホンのようなものを考えたが、手元に適当なものがなかったので古いカレンダーを切って作成。コスト0、時間5分の工作。
写真を撮る瞬間に猫様がメガホンに首を突っ込んでしまった!
何はともあれ、これが、すこぶる調子が良い。ピタッと第1層がベッドに張り付いてくれる。ケープは、ベッドの温度が高いときは非常に強く接着するが、温度が下がると接着が弱くなりはがしやすい。まるで3Dプリンタのために開発されたようなものだ。
こうしてひとつひとつ確実に環境が整っていくのは気持ちいい。