フォトトランジスタの動作について随分深掘りしてしまったが、今回は、ハードウェアの作成について。一発ものは、2.54mm間隔で穴のあいた蛇の目基板を使うと便利だ。DIPタイプのICの足の間隔に合わせてあるので、部品を配置するのが楽。。。。というのが、私の常識だったのだが。。。。
いつの間にか、チップ部品が全盛期になり、蛇の目基板だとチップ部品を扱うのが少々面倒くさい。私がよく利用する安価な基板は、片面にしか銅箔がないので、チップ部品を配置するのは裏面になる。表からはどこに何の部品があるか分からないので、直感的に確認等をするのが難しい。それでも、チップ部品は安価なので、ついつい買ってしまう。
上の中央左寄りにあるのが2012(2mm×1.2mm)のチップ積層セラミックコンデンサ。その右に3つ縦についている黒くて小さいのが1608(1.6mm×0.8mm)のチップ抵抗。ルーペ眼鏡をかけて、ちまちまと半田付けする。
で、チップ部品を付けると、回路の動作チェックするときに、チップの両端の端子にテスターやオシロのプローブを付けなければならず、それまた一苦労。
扱いづらいし、落としたら、先ず見つからないのだけど、とにかく部品が安いことは最大のメリットなので、積極的に利用するようになってきた。目の見えるうちに頑張って使おうと思う。
基板を作成し、ケースにもフォトトランジスタの穴を開け、できあがったのがこんな感じ。
プラスチックを加工するのに、キリとリーマとドリル、ヤスリだけでは、ちと役不足。この加工を終えてから、プロクソンのミニルーターを買ってしまいました。工具については、いつか紹介しましょう。
基板をケースに収めたら、こんな感じ。
基板が完成したら、電源をすぐ入れてはぜったいにいけない。はやる気持ちを押さえて、先ずは、電源ラインのショートをチェック。特に、プラスとマイナスの間が短絡していなければ、そう簡単に壊れることはない。電源ラインの短絡チェックが終わったら、恐る恐る電源を接続。煙は出ないか、変な臭いがしないか、変な音はしないか・・・・何かおかしなことがあれば、すぐさま電源を切断。回路を再び確認する。何も無ければホッと一息し、電圧が正しく出ているかを確認する。
この回路は、1.5Vの単四電池1本から電源を取っている。PICを動かすために、アップコンバータで3.3Vに昇圧して利用している。PICの電源ピンに正しく電圧が出ていることが確認できた。電源ラインが正常に機能していることが確認できたら、次からは、回路の動作の確認へと進む。
そして、前回のような回路の調整へと突入することになる。
が、一般には、このように基板を作成する以前にブレッドボードである程度まで動作を確認するのが常道。ただ、部品の配置が換わると、微妙に動作が変わってしまうこともあり、基板を起こしてからの調整も必要になる。基板の上で、部品を交換すると、銅箔が剥がれてしまい、美しくないが、仕方ないと覚悟を決めて細かい作業を続ける。とにかく、今後が勝負の作業になる。
今回は、あっという間にハードができてしまったが、近いうちに、もう少し丁寧にハードの作成の方法を説明しようと思う。