メイカーズ塾実習 シャッターテスタ作り(3)

シャッターを通過する光の時間を測定すればよいことまでわかった。

では、どんな部品で光を測定すればよいか。

照度センサと言われるものには、古くはCdSセルという明るさによって抵抗値が変化する素子がある。

ほかに、光を当てると電流が発生するフォトダイオード、光を当てると電流を増幅するフォトトランジスタといったものもある。

今回の場合は、どれを使えばよいだろうか。

今回は、10μs程度の分解能で時間を測定する必要があるため、反応速度が選択の重要なファクターとなりそうだ。

そこで、それぞれの素子の反応時間を調べてみた。

CdS素子では、例えばこれ。データシートを見ると、立上り、立下り時間が20~30msとなっている。今回利用するには、ちょっと速度的に難しそうだ。

次にフォトダイオードとしては、例えばこれ。立上り6ms、立下り2.5ms。これでも、少々速度が足りなさそうだ。

もともと、無理があるのか??

最後にフォトトランジスタとして、例えばこれ。立上り、立下りともに10μsだ。おおっ!!ほかの素子に比べて格段に高速だ。分解能10μsでは、少々力不足かもしれないが、20μs程度の誤差には抑えられそうだ。

結論として、フォトトランジスタを利用することとしよう。

I-08910

数ある中で、今回は、秋月で最近扱い始めたというNJL7302L-F3という人の目の特性に近い光に反応するというコンパクトで安価なものを利用することに決めた。

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