知人から市販の600Wインバータの基板をお借りできたので、お勉強の兼ねて電源ラインを解析してみた。
基板はこんな感じです。トランス、コイル、コンデンサが面積の大部分を占有している感じ。
銀色の長いのがアルミの放熱版(ヒートシンク)。そこに、MosFETがたくさん並んで付けられている。
先ずは、乗っている部品を調査。すると、こんな感じで部品が搭載されている。
そして、回路図を起こしてみた。監視制御系はあまり参考にならないので、電源のメインラインのみですが。どんなスイッチング素子をどのように使っているかを参考にしてみたかったので。。。
回路自体は、ごくごく一般的なインバータ回路と行って良いでしょう。DC12Vをトランスで昇圧し、スイッチング素子でサイン波を生成しているようです。最近の太陽光発電用パワコンでは、トランスを使わない非絶縁型が主流となっているが、これはオーソドックスなトランスによる絶縁型。トランスを使うと、どうしても効率が落ちて、重くなる欠点がある。
スイッチング素子には、一般的なNchMosFETが利用されている。大電流を流すところでは、並列に並べて電流値を稼いでいる。
DC入力直後のダイオードは、逆挿し保護と思われるが、この位置だとヒューズを通らずに環流してしまい、ケーブルを焼損させる事になるので、本来であればヒューズを通るように回路を構成するのではないかと想定される。
具体的な構成部品を確認することが出来たので、たいへんに参考になった。基板をお貸し頂いた友人に、感謝!!