・LCDのタイミングチャート
以下に示す。
I2C接続LCDディスプレイのタイミング条件を確認する。タイミングチャートは、図中に規定されている時間の長さ条件を確認することが重要。一般的に、最小値(Min)か最大値(Mix)しか記述されていない場合が多い。
Minだけの場合は、最低でもそれだけの時間が必要ということで、それ以上なら大丈夫と読む。逆に、Maxだけの場合は、最大でそれだけということで、それ以下で利用する場合は大丈夫と読む。
LCDのクロック周波数(SCL clock frequency)を確認すると、Max100kHzとある。100kHz以下で利用できるということである。今時、遅いなぁ・・・という感想は置いておいて・・・
クロック信号線(SCL)の時間条件を細かく確認する。
Tlowが5.2μs、Thighが2.4μsと。。。。おおおぉぉ~~~! つまり『クロックのDuty比が50%じゃないぞ』ということ。特に、Low期間が最低でも5.2μs以上ないと、正常に動作しないということ。
1サイクルの時間条件を確認すると、
Tlow:5.2+tr(立上り):0.4+Thigh:2.4+Tf(立下り):0.4=8.4μsとなる。
100kHzは10μsだから、1周期の長さは条件を満たしている。が、単にそれだけでは、動かない場合があることに注意が必要だ。Lowの期間とHighの期間が10μsの半分の5μsずつでは、Tlowの仕様を満たさないことになってしまう。要注意だ。