FMモジュレータ開発(5)

FMトランスミッタチップの機能が分かったところで開発するFMモジュレータの回路構成を検討する上で、大きいのはオーディオアンプをどうするかだ。FMトランスミッタチップのデータシートから、チップ自体でオペアンプ機能を持っていることが確認できた。

しかし、日本の会社が販売している商品はどちらもFMトランスミッタチップと別にオペアンプチップを搭載している。

4560なんて型番が印刷されているチップは明らかにオーディオ用の低ノイズオペアンプに違いない。しかし、こうして部品点数を増やしていけば、量産時にはすべて原価に跳ね返るわけでこういうところで他の商品の構成をそのまままねしていては低コスト品など開発することはできない。目指すコストは既存商品の半額以下というところ。

一般に市場価格に対して製造原価は1/3程度と言われている。今回はターゲット卸価格を6000円と設定しているので2000円程度で製造できれば利益は4000円/個にもなろう。ま、皮算用をしても始まらないが、部品点数は少ないに越したことはない。

FMモジューレータチップのアンプを最大限活用することを想定して商品の回路設計をする方針を立てようと思う。

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