中国製のチープなFMトランスミッタは、無線でFMラジオに音声を飛ばすものだ。一方今回開発するのは、FMラジオのアンテナ線に直接有線接続して音声を送るFMモジュレータだ。
無線で電波を飛ばすことに比べれば、有線で直接接続するには信号レベルを大きく下げればよさそうなことは想像がつく。しかし、どれほど下げればよいかが今一つ不明。
そこで、中国製のチープなFMトランスミッタの送信アンテナ部分にアッテネータを挟んで送信出力を落として有線でFMラジオのアンテナ線に直結してきちんと音声がラジオに送れるかどうかを確認してみることとする。
基板にこのような改造を施し
iPodの音楽を改造したFMトランスミッタに入力、FMラジオのアンテナ線に直結してきちんと音が出るかどうかを確認した。
予想通り、なかなか良い結果が得られた。アッテネータのレベル調整さえきちんと行えば、無線で確認されたノイズは皆無で極めてクリアな音楽をFMラジオから聞くことができた。
これは素晴らしい。安価なQN8027でさらに内部のオペアンプを利用したとしても問題ないレベルのFMモジュレータができそうな感じである。