前回はインダクタが火を噴いた原因の解明までを行ったが、どうすればそれを回避できるか。やはり、コアの大きくインダクタンスも大きいかつ電流を5A程度は余裕で流せるインダクタに交換することだろう。当たり前か。
で、さっそく手持ちのインダクタの中からそんな仕様に合致する150μH5Aのものを探し出して置換した。サイズがずいぶん大きいが、それでも全体の中ではパランスが取れており、今までのインダクタが小さすぎたように思えてくる。比較のためにオリジナルを右に並べてみる。
置換したもので再度パソコンに供給し、電流が2.3A程度流れている状態でインダクタの発熱を観察した。数十分通電状態にしていてもそこそこ発熱はするが、火を噴くようなことはなく安定的に電流を供給できることが確認された。
よしよし。想定通りだ。
スイッチを取り付け、保護用のプラスチックケースに収めて完成。となりのUSB電源と同じプラケースでチープだけど機能的ではあり良しとしよう。
これで、リビングで快適な開発環境ができたので、ますますデスクトップパソコンの電源を入れる機会が減りそうだ。寒い季節は快適なリビングでの作業がやはり良いので仕方ない。何はともあれ、パワフルなモバイルマシンの導入で快適な開発環境が構築できたことはうれしい限りだ。
短い連載だったが、モバイル開発環境の移行レポートはこれにて完了とする。