勉学のために、スマートプラグの回路解析を行ってみました。
しかし、見ての通り、チップ部品オンパレードで解析は困難を極め、ルーペを使い、端子を当たるためにテスターリードの先端に針をくくりつけて細かいところをプローブできるようにしての作業となりました。
良い勉強になりました。極めてスタンダードな作りと言って良いでしょう。
メイン基板は、電源パート、計測パート、リレー制御パートからなり、サブのCPU基板を上に乗せた構造となっています。
主要なチップとして、メインCPUはTIのIoT向けCC3200というWiFi機能が搭載されたもの。ARMのM4コアで十分なパワーを持っています。
電力測定のためにはCirrusLogicのCS5480という世界中のスマートメータに利用されている高性能だけど安価な測定チップ。
シンプルな構造なのに、高精度の測定が可能なワンランク上のスマートプラグと言って良いでしょう。測定精度は±3%と、電力会社が家庭に設置している電力計±2%に迫る性能を持っているようです。
ただ、まだ試作機と言うことで、測定結果は誤差が大きくちょっとこのままでは使い物にならないレベルでした。ファームウェアのアップデートによる性能向上に期待と言ったところです。