スマホ充電器用の電源として古河電池のFB MSE200という蓄電池を利用中。これは、出力電圧が2Vと非常に低い。蓄電池は、充電しなければ、空になってしまう。空のまま放置すると劣化が進み使えなくなってしまう。かといって、2Vのバッテリの充電器なんて、そんじょそこらに転がっていない。
充電用に小さな太陽光パネルと2V出力コンバータを借用し、充電しているのだが、天気の良いときでも1A程度しか充電できず、効率があまり良くない。
周りを見渡すと、太陽光パネル出力を12Vバッテリに充電するテストボード(2号機)と、ディープサイクルバッテリ2直列に充電するテストボード(3号機)がある。2号機は門灯用のバッテリのっじゅうでんに利用しているが、ディープサイクルバッテリは、まだ本格的に使っていないので3号機は比較的遊んでいる機会が多い。
そこで、3号機の32Vに設定してある出力を2Vに変更することで、対応する事を試みることに。
入力は、シャープの単結晶PV2直列なので、出力電圧は55V程度。ここから2Vの出力を取り出すには単純計算してもPWM幅は3.6%となる。こんな比率できちんと制御出来るか不安。そもそも3号機回路はフル自前設計なので、自分の回路に想定外の出力でも使える自信はない。
ま、実験だから、とりあえずやって、ダメで元々。と、開き直ってソフト改造。
普段使っているソフトは、とりあえず安定して動いているのだが、固定MPPT電圧の、お手抜き制御。
一方、先日来作ってきたスマホ充電器用ソフトは、汎用的に作ってきたつもりで、これまでのノウハウをふんだんに盛り込んだ自信作。これを機会に、PVのMPPT機能も盛り込んで発展させられると考え、スマホ充電器用ソフトをベースに改造。
電圧設定など、細かいところを複数のハードに対応できる用にできるだけ汎用的にしつつ、何とか完成。
いきなりバッテリに繋ぐのはリスキーなので、テスト用のセメント抵抗負荷に出力してみると、意外や、きちんと2V程度で安定できていそうだ。
これならと、バッテリに接続して、調整開始。
出力を10~40Vと想定して分圧抵抗を設定しているので、2V近辺で細かい電圧を調整するのは結構たいへんだが、なんとか、パラメータ値を調整する事で安定充電できるところまで来た。
充電電流を測定してみると、3号機の電流計の最大値5Aで充電できていることが確認できる。なかなか優秀。
これで、太陽光の恩恵で、効率的に2Vバッテリも充電できる環境が整ったぞ。スマホ充電を完全太陽光化出来る日も近いか。。。。